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03 世界も注目する和紅茶の魅力

03 世界も注目する和紅茶の魅力

日本の和紅茶も長きにわたる研究や品種改良によって、美味しい茶葉が各地で生産される時代になりました。


紅茶といえば西洋のお茶というイメージが強いかと思います。
しかし近年、和紅茶の高いクオリティが世界から注目を集めていることをご存知だったでしょうか。

ものづくり大国とも呼ばれる日本ですが、紅茶も例外ではありません。
今回は和紅茶が持つ魅力について、いろんな視点からまとめました。


和紅茶には150年の歴史がある

和紅茶の歴史は明治時代初期からはじまったとされています。

最も古い記録は1874年に発布された、外貨獲得のために輸出用の紅茶生産を奨励する「紅茶製法書」。1877年には高知県でインド式の紅茶製造法がはじめて試され、約3トンの紅茶が英国などに輸出されました。

1931年には鹿児島県枕崎市で国内初のアッサム種栽培に成功。1971年の紅茶輸入自由化によって和紅茶が大きく衰退する時期もありましたが、紅茶用品種「べにふうき」の人気などによって1990年代後半から生産量が再び増加。国内各地で独自の品種や製法を用いた和紅茶が作られていくようになります。


和紅茶は全国で栽培されている

和紅茶の国内シェアが圧倒的に多いのは静岡県。以下鹿児島県、埼玉県と続いており、緑茶の生産で有名な地域の多くが和紅茶の生産にも力を入れています。また地紅茶学会が2023年に行った調査において「全国47都道府県で和紅茶が作られている」ことが分かったそうです。
緑茶をメインとする傍らで紅茶を作る農家が多いようですが、中には紅茶を専門に手掛け、1年を通して茶葉が流通しているところも。 今では地域それぞれの特色を生かした和紅茶が生産されるようになり、店頭やアンテナショップ、ネット通販などで気軽に買うこともできます。

出典:全国地紅茶サミット世話人会


ストレートでも飲みやすい

西洋の紅茶は風味が強いため、海外では紅茶に砂糖やレモン、ミルクなどを入れて飲むのが一般的です。かつては欧米だけでなくアジアの国々でも、アイスティーにガムシロップをたっぷり入れるのが普通でした。

しかし現在は健康志向によって無糖派も増えており、何も入れないストレートで飲む人が増えているとか。これを受けて“クセが少なくて飲みやすい”和紅茶への関心が高まっているといいます。

海外の紅茶は産地の栽培環境によってもたらされる強い香りやコクが際立っているのに対し、和紅茶は渋みを抑えてスッキリした味に仕上がっているのが特徴。スイーツだけでなく食事の時にも飲みやすい点は、無糖派の人たちに広く受け入れられやすいメリットといえるでしょう。


和紅茶が世界に認められた日

引用:UK Tea Academy

和紅茶の高いクオリティは海外でも絶賛されています。
2022年10月に英国で開催された「THE LEAFIES」というお茶の品評会で、熊本県産の和紅茶が最高賞を受賞しました。
世界中から約300種の茶葉が集まったこの品評会。各部門受賞者の中から決まる最高賞は「世界一の茶」の称号を意味する大変な名誉なのです。
この他にも日本で和紅茶を栽培する茶園は各部門で賞を受賞。翌2023年の「THE LEAFIES」では狭山工業高校(埼玉県)の紅茶づくりが評価されて特別賞(Future of Tea)が与えられています。


希望あふれる和紅茶の未来

国産ワインや国産ウイスキーと同じく、国産の和紅茶も長い時間をかけた努力で国内外にその良さが認められつつあります。和紅茶を取り扱うカフェや喫茶店も増えており、紅茶を楽しむ文化が若い世代を中心に広がっていくことも十分期待できるでしょう。 人口1人当たりの「おいしい紅茶の店」店舗数が日本一多い市として認定された愛知県尾張旭市では、国内の紅茶日本一を決定する「国産紅茶グランプリ」などの催しを毎年開催。和紅茶は地域の活性化にも大きく貢献しています。国内外で需要拡大が望まれている和紅茶の可能性は、今後ますます膨らみそうです。

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